あなたが今履いているスニーカー、いつ「アップデート」しましたか?スマホのOSみたいに、靴がバージョン管理される時代——そんなSFみたいな話が、もうリアルに動き始めている。しかも仕掛けているのは、あのNikeだ。
靴をソフトウェアとして作る、という発想の転換
NikeとZellerfeldが共同開発した「AirMax 1000.2」が発表された。名前の”.2″、ここがポイント。これはただのカラバリ追加じゃなくて、文字通り”バージョンアップ”なんです。前作AirMax 1000から、アウトソールのラグデザインと形状を改良し、製造スピードを上げながらも履き心地はそのまま——ソフトウェアの開発サイクルそのままの発想で靴を作っている。
正直言うと、私がこれに引っかかったのはデザインより「思想」の部分だ。今まで靴の「改良」といえば、何年かに一度モデルチェンジして前作は消える、が普通だった。でもこのアプローチは違う。積み重ねる。履き続けた人が次のバージョンに自然に移行できる、まるでOSの世界の話みたいじゃないか。日本ではまだ「3Dプリント靴」自体がニッチな話題だけど、この考え方がスニーカー産業全体に波及したら、モノの売り方そのものが変わる気がしてならない。
「Air Works」プログラムが示す、次のフェーズ
もうひとつ見逃せないのが、Nike初の「Air Works」プログラム。世界中のクリエイターをNike本社に招いて、Zellerfeldのチームと一緒に3Dプリントのエアマックスを共同制作するという取り組みだ。完成品を売るんじゃなくて、「作るプロセスごと公開していく」姿勢——これ、ブランドの在り方としてもかなり新しい。
ラスレス(紐なし)のユーティリティデザイン、Air Max 1のマッドガードを立体的に再解釈したテクスチャー、そして全身ブラックのカラーウェイ。着こなし云々より、「これが靴の未来です」というステートメントとして見るべき一足だと思う。これが日本に来たら——というか来てほしい——スニーカーヘッズだけでなく、プロダクトデザインやファッションテックを追っている人たちにも確実に刺さるはずだ。
💬 Naoより:「靴をバージョン管理する」って聞いたとき、最初は笑いそうになったんですよ。でも考えれば考えるほど、これって全然おかしくない。むしろ今まで誰もやらなかったのが不思議なくらい。あなたはスニーカーに”アップデート”という概念、しっくりきますか?それとも靴はやっぱり物理的な「モノ」であってほしい?私はその境界線がどんどん溶けていくのを、どこかわくわくしながら見ている。

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