スニーカーはもう「アップデート」する時代——NikeとZellerfeldの3Dプリント革命が止まらない

あなたのスニーカー、最後に「バージョンアップ」されたのはいつ? ソフトウェアみたいな問いかけ、おかしいと思った? でも今、それが本当に起きている。NikeがZellerfeldと組んでリリースしたAirMax 1000.2は、スニーカーという「モノ」の概念を、静かに、でも確実に塗り替えつつある。

「.2」という名前に込められた、設計思想の転換

AirMax 1000.2の「.2」は、ソフトウェアのバージョン表記そのものだ。1987年のAir Max 1を3Dプリントで再解釈した「1000」をベースに、アウトソールのラグデザインを改良し、シェイプを最適化することで製造スピードを上げながら履き心地はそのまま維持した。これ、普通のスニーカーリリースとは根本的に違う。

普通のシューズは「新作=別物」として出てくる。でもこのシリーズは、同じ靴を繰り返し磨いていく。まるでOSのパッチを当てるように。正直言うと、この発想、ファッション業界でここまでハッキリやった例を私はほとんど知らない。靴紐なし、テクスチャーのあるアッパー、スリップオンの実用的なシルエットはそのままに、見えないところで着実に進化している点が、妙にかっこいいと思ってしまう。

「Air Works」プログラムが示す、この先の景色

このコラボが面白いのは、靴単体の話で終わっていないところだ。Nikeは2026年5月、“Air Works”と名付けた初の公式プログラムを立ち上げる。世界中のクリエイターをNike本社に招集し、Zellerfeldの技術とメンターたちと共同で「3DプリントのAir Maxスタイル」を開発するというもの。コミュニティ発想でスニーカーを設計するって、かなり本気の姿勢だ。

日本ではまだ、3Dプリントスニーカーが「ガジェット好きの話題」の域を出ていないと思う。でも、こういうオープンな共創プログラムが定着したとき——日本のデザイナーやストリートシーンがその輪に入ったとき、何が生まれるか。そこが私は一番気になっている。これが日本に本格的に来たら、間違いなくスニーカーカルチャーの文脈が変わると思う。

💬 Naoより:スニーカーを「バージョン管理する」っていう発想、最初に聞いたとき笑いそうになったんだけど、考えれば考えるほど真っ当だと気づいた。大量生産・廃番・また新作、という繰り返しじゃなくて、同じプロダクトを磨き続ける文化。3Dプリントだからこそできる、この「アップデート型デザイン」がファッション全体に広がったらどうなるんだろう。あなたは、靴を買い替えるより「更新」する未来、ありだと思う?

👀 次回気になるテーマ:3Dプリントはスニーカーだけじゃない——ファッション業界で「印刷」が変えようとしているもの、もっと深掘りしてみたい。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です