「高級品が売れない時代」って、なんか他人事に聞こえない?でも実は、世界のラグジュアリー市場では今、かなり大きな地殻変動が起きている。あのアルマーニグループでさえ、2025年の売上が落ちたというニュースが出た。でも——正直言うと、これが単純な「不振」の話じゃないんだよね。
売上は下がった。でも利益は上がった。この矛盾が面白い
2025年、アルマーニグループの連結売上高は前年比2.8%減の約22億ユーロ(約3,700億円)。数字だけ見ると「あのアルマーニが…」ってなる。でも同時に、営業利益は2%増、EBITDAは3.2%増という結果も出ている。
つまり、売った量は減ったのに、手元に残るお金は増えた。これって実は経営としてはかなり優秀な状態で、「無理に売ろうとしなかった」という戦略の結果だと私は読んでいる。セールで在庫を捌いたり、安い価格帯に手を出したりせず、コストをしっかり絞った。ブランドの価値を守りながら利益を出す——ラグジュアリーブランドが本当に怖れているのは売上の減少より「ブランドが安売りのイメージを持たれること」だから、この判断はむしろ正解に見える。
日本ではまだ「売上=成功」という見方が強いけど、ラグジュアリー業界はとっくに「どう売るか」「いくら残すか」の戦いに移行している。
ジョルジオ・アルマーニ亡き後、ブランドの「次」を誰が買うのか
もうひとつ見逃せないのが、この決算が創業者ジョルジオ・アルマーニ氏が2025年9月に亡くなって以降、初めての通期決算だという事実。ひとりのデザイナーが半世紀以上かけて作ったブランドが、いよいよ「その後」を歩き始めるフェーズに入った。
そしてCEOのマルソッチ氏は、会社の株式15%を売却する計画が現在も進行中だと明言。LVMH、ロレアル、エシロールルックスオティカといった業界の巨人たちが関心を示しているという。これが日本に来たら——いや、もし仮にLVMHがアルマーニを傘下に収めたら、ブランドの方向性はどう変わるだろう?ケリングがグッチをどう変えたか、LVMHがセリーヌをどう変えたかを思うと、想像するだけでちょっとドキドキする。
「ラグジュアリー消費者の購買行動に構造的な変化が起きている可能性がある」とCEO自身が語っているのも気になる。つまり業界のトップ自身が「今までの方程式が通じなくなっている」と認めているということ。これは正直、かなり大きな発言だと思う。
💬 Naoより:私がこのニュースを読んで最初に思ったのは、「売上減=ピンチ」という見方がいかに表面的かということ。アルマーニは今、静かにでも確実に「次の100年」の地図を描こうとしている。あなたはラグジュアリーブランドに何を求める?「希少性」?「物語」?それとも「誰かに売られる前のオリジナルの空気感」?ブランドって結局、誰のものなんだろうって、ちょっと考えてしまった。

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