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「デザインは足すものだ」と思っていないか? 世界のスニーカーシーンは今、真逆の方向へ動き始めている。ロゴを消して、クッションを削って、色をモノクロに絞る——そんな「引き算の美学」が、2024年のストリートを静かに、でも確実に塗り替えている。そしてその震源地のひとつが、ナイキが復活させたこの一足だ。
Air Superfly、その「痛いほど洗練された」正体
Nike Air Superflyは、もともとトラック競技からインスピレーションを得たシルエットを持つモデル。今回帰ってきたのは、ブラック×ホワイトという究極に絞られたカラーリングで、ロープロファイル&ストリップバック仕様——つまり「余計なものは全部外した」状態だ。
正直言うと、最初に画像を見たとき「地味すぎない?」と思った。でも30秒後には考えが変わった。このスニーカーには、主張しないことで生まれる強さがある。ごてごてとしたソールも、過剰なカラーブロッキングもない。あるのは、ライン、フォルム、緊張感。まるでミニマリズムがフィジカルな形を取ったみたいで、これを「痛いほどスリーク(Painfully Sleek)」と表現したHighsnobietyの言葉、ちょっと天才だと思う。
なぜ「削ること」が今の時代にハマるのか
ここ数年、スニーカー業界はOn RunningやHOKAのような機能特化型か、Nike Phantomや New Balance 1906Rのようなボリューム系が強かった。だからこそ、Air Superflyのような「引いて引いて引きまくった」デザインは、逆説的に目立つ。飽和したビジュアルノイズの中で、静けさは最大の差別化になる。
これはファッション全体の流れとも一致している。LoeweのバッグがあれほどSNSを席巻したのも、Aesopがコスメ業界を変えたのも、全部「シンプルだけど浅くない」デザインへの渇望が背景にある。消費者は賢くなっていて、「分かる人だけ分かる」という静かな誇りを求めているんだと思う。
日本ではまだこのモデルの認知度は高くない。でも、日本人のミニマリズムへの親和性を考えると——無印良品が国民的ブランドになるこの国で——Air Superflyはむしろ「最も日本に似合うナイキ」になる可能性がある。これが日本に本格上陸したら、静かなブームになると確信している。
💬 Naoより:私がこのスニーカーに惹かれた理由、実はデザインよりも「姿勢」なんです。引き算で勝負するって、足し算より何倍も難しい。自信がないとできないことだから。あなたはファッションで「足す派」?それとも「引く派」?Air Superflyを見て、自分のスタイルをちょっと棚卸ししてみたくなりませんか。

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