「ファッションウィーク」と聞いて、あなたはどこを思い浮かべる? パリ、ミラノ、ニューヨーク、東京——きっとその4都市の名前が頭に浮かぶはず。でも正直言うと、私はずっとそのリストに「リオ」が入っていないことが、不思議でしかたなかった。あれだけの色彩と体と解放感がある街なのに、なぜ?
その「なぜ」に、今年ついて答えが出た。
12年間の沈黙を経て、リオが帰ってきた
2026年春、リオ・デ・ジャネイロ・ファッションウィークが約12年ぶりに復活した。一時代を築いたのちに休止し、今年ついに再スタートを切ったこのイベント——4つの注目ショーが開催され、世界のファッションメディアが一斉に振り返った。
正直、「ブラジルのファッション」と聞くと、ビーチウェアやカーニバルのイメージを先入観として持ってしまいがち。でも、復活したリオのランウェイが見せたのはそれだけじゃなかった。テーラリングあり、ストリートあり、文化的な批評性まで織り込んだコレクションが並んだという。サンパウロとはまた違う、リオ独自の「肉体と自由」を軸にした美学が、ここに来てはっきりと言語化されつつある気がする。
日本ではまだ、ブラジル発のデザイナーズブランドがメジャーな形で紹介される機会はほぼない。でも、こういう「再起動の瞬間」こそ、次の10年を決めるムーブメントの始まりだと私は思っている。
「太陽の下のランウェイ」が問いかけるもの
リオのショーで特に目を引いたのは、会場の選び方と、モデルたちの多様性だ。パリやミラノの格式ばった空間とは全く違う、街そのものをステージにする姿勢。それがコレクションの世界観とものすごく合っていた。
ファッションって、着る服の話だけじゃなくて、「どんな身体が、どんな場所で、どう見られるか」という問いそのものでもある。リオはその問いに対して、ブラジルらしい答えを出していた——多様な体型、褐色の肌、圧倒的な陽光。これが日本のランウェイに来たら、きっとかなりの衝撃になると思う。良い意味で、私たちが「正しい」と思ってきた美の基準を揺さぶるような。
12年という時間は長い。でも逆に言えば、12年分のエネルギーが溜まっていたということでもある。今回のリローンチがそのまま継続していくなら、リオはいずれ「第5のファッション都市」として語られる日が来るかもしれない。私はわりと本気でそう思っている。
💬 Naoより:リオのファッションウィーク復活を知ったとき、真っ先に思ったのが「これ、日本のメディアほぼ取り上げないだろうな」ということだった。でも絶対に知っておくべき動きだと感じた。ブラジルのデザイナーたちが世界に向けて発信し始めているこの瞬間、あなたはどう思う? 「見たい」と思ったなら、ぜひリオのデザイナー名を検索するところから始めてみてほしい。きっと名前も知らなかった誰かに、ハマる。
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