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あなたは2023年、TikTokが紫一色に染まったのを覚えているだろうか? マクドナルドのグリマス・シェイクを飲んだ直後に「死ぬ」動画が世界中で爆発的に広まり、なんと再生回数29億回超を記録した。しかも売上まで10%も伸びた。「これって絶対マクドナルドの仕込みでしょ?」——正直、私もそう思ってた。でも、全然違ったんです。
「親に怒られに行く感覚」——中の人が初めて語った舞台裏
マクドナルドのシニアマーケティングディレクター、Guillaume Huin(ギョーム・ユアン)がXにて、約3年越しに当時の内幕を公開した。彼がこのトレンドを最初に発見したのは、自宅でSNSをスクロールしていた夜のこと。次々と「グリマス・シェイクを飲んで倒れる動画」が流れてきて、これを上司に報告しなければならなかった。
彼はその時の感覚をこう表現した——「親に大きな失敗を告白しに行く気分だった」と。最初に送ったテキストには「TikTokで予想外のトレンドが起きている。純粋なGen Zのユーモアだから、不気味に見えても悪意はない」と書いた。自社製品で「死ぬふり」が流行っているなんて、どう考えても普通のブランドPRじゃない。当然、会社として無視するか関わるか、社内は”緊急会議”状態になった。
正直言うと、私はこの話を読んで「大企業ってこんなにも人間くさく動いているんだ」と驚いた。SNSの中の人=暴走するインターンというイメージは完全な幻想で、法務・広報・オーナーオペレーターまで巻き込んだチームが「どう乗るか」を真剣に議論していたんだから。
「自分たちがトレンドをやるのは違う」——それでも刺さった返し方
チームが出した結論は「乗っかるけど、自分たちでトレンドは真似しない」だった。死ぬふりを企業公式がやったら、それこそ炎上案件になりかねない。代わりに彼らが選んだのは、Gen Zのグループチャットそのままのような投稿だ。
「tfw when u see the grimace shake trend(グリマスシェイクのトレンド見た時の気持ち)」——全部小文字、スラング、誤字まで入れた投稿がInstagramで45万いいね、TikTokで23万いいねを獲得。「13 more daysss of me pretending I don’t see this grimace trendd」なんて、公式アカウントの投稿とは思えないノリだ。
Huinはその投稿ボタンを押す瞬間を「恐怖と興奮が混ざり合った、究極のアドレナリン」と表現した。ブランドSNS担当者はいつも「栄光か炎上か」の一投稿手前にいる、という言葉が刺さりすぎる。
日本ではまだ、大手企業がここまで”人間っぽく”バズに乗った事例は少ない。でも、もしこのグリマス・シェイクが日本でも展開されたら——日本のTikTok勢、絶対やるでしょこれ。
💬 Naoより:「バズは仕込み」って思いたくなる気持ち、わかる。でも実際は、担当者が夜中にスマホ見てドキドキしながら上司にLINEしてたんだよね。大企業の中にいる”普通の人間”たちが、文化の波に乗ろうと必死に動いてた——その話の方が、どんなマーケティング理論より面白いと私は思う。あなたは「企業の公式SNS」に対して、どんなイメージを持ってた?

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