「世界一のレストラン」は閉店を宣言した——それでも批評家たちが通い続ける理由が、ちょっとおかしい

「もう閉めます」と言ったのに、まだやってる。そんなお店、あなたの街にもありませんか? でもそれが、あの世界一を何度も獲得したレストラン・Nomaの話だとしたら? 正直、笑えない面白さがある。

「閉店宣言」したのに、批評家が今も行き続けているという謎

デンマーク・コペンハーゲンのNoma(ノーマ)は、2023年に「2024年末で通常営業を終了する」と発表した。発酵、フォレスト、シーフードなど季節ごとにコンセプトを変え続けた「世界一予約が取れないレストラン」が、その幕を閉じると聞いたとき、世界中のフード好きが静かに悲しんだはずだ。

ところが——食評家たちはまだ行っている。ポップアップ形式や特別ディナーという形で、Nomaはどこか「終わり切れない」状態を続けているのだ。そして批評家たちは、その一食一食を律儀に記録し、発信し続けている。

私が面白いと思うのは、そのこと自体じゃなくて、「終わる」と言ったものへの人間の執着だ。Nomaが放つ磁力は、閉店宣言によってむしろ強くなった気さえする。「最後かもしれない」という感覚は、食体験をどこまでも特別にする。

日本にはまだない「終わりを売りにする」レストラン文化

日本にも閉店直前に行列ができるお店はある。でもそれはどちらかというと「惜しまれながら消える」パターンだ。Nomaのように、「終わる」という事実をコンテンツ化し、終わりながらも進化を見せ続けるスタイルは、日本の飲食シーンにはほぼ存在しない。

もしこの「終わり続けるレストラン」モデルが日本に来たら——たとえば京都の名店が「あと3シーズンだけ、完全予約制で」とやったら、どうなるだろう。たぶん、すさまじいことになる。というか、誰かもうやっていてほしい。

Nomaを巡る批評家たちの動向は、単なるグルメ話じゃなくて、「終わりとどう向き合うか」という人間の本質を食卓に映し出しているような気がしてならない。

💬 Naoより:正直に言うと、Nomaに行ったことはない(庶民なので)。でも、この「終わると言いながら終わらない」現象に、私はすごくシンパシーを感じてしまう。好きなものを手放せない感じ、わかる気がして。あなたは「これで最後」と分かっていても、その体験に全力を出せるタイプですか? Nomaの話、なんか人生の問いになってきた気がする。

👀 次回気になるテーマ:「発酵」をアート・ビジネス・文化にした北欧の食ムーブメント——日本の発酵文化と何が違うのか?

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